股と肛門の間が痛む!
あなたは、こんな症状を感じたことはありませんか?
- 排尿時や射精時に、痛みや不快感がある。
- 陰嚢と肛門の間に、何となく不快感がある。
- 睾丸やペニスに不快感があある。
- 下腹部や恥骨部、膀胱部に不快感がある。
- 鼠径部(そけいぶ)、大腿内側部の不快感や疼痛がある。
- 尿道に、違和感や持続痛がある。
このような症状がある場合、慢性前立腺炎の可能性があります。
痛みや違和感、不快感がある場合は、迷わず泌尿器科での診察を受けることをおすすめします。
前立腺炎は、前立腺が炎症を起こすことで発症します。これが慢性化すると、治療が厄介になり、治癒までに時間がかかります。また、排尿痛や腰痛を引き起こすなど、日常生活においても大きな影響をもたらすことにもなります。
しかし、問診票などにどう書けば良いか、どう説明すれば良いか分からないといった事もあるかもしれません。
「股と肛門の間(肛門の前)の痛みがある」または、「会陰部に鈍痛を感じる」と表現することができます。
前立腺炎の原因は良く分かっていない!
この、前立腺炎の原因ですが、実は、まだはっきりしたことが分かっていないのが現状です。そもそもこの「前立腺」という器官そのものに、不明な点が多く、研究段階といった状況なのです。
現段階で指摘されている前立腺炎の原因としては、主に「細菌による感染」が、挙げられています。前立腺炎には、主に「急性前立腺炎」と、「慢性前立腺炎」の2種類があります。これも、それぞれ原因が異なるといわれています。
急性前立腺炎の原因
「急性前立腺炎」の主な原因は、大腸菌やブドウ球菌によるものと言われています。
これは、尿道から細菌が侵入し、感染するといわれています。
慢性前立腺炎の原因
一方、「慢性前立腺炎」は、クラミジアや、弱毒性細菌が原因として挙げられています。
更に、慢性前立腺炎の中でも、細菌の存在が確認できないことがあります。
これを「非細菌性慢性前立腺炎」と呼んでいます。
「非細菌性慢性前立腺炎」の場合は、通常の急性および慢性の前立腺炎に比べて、更に原因が判然としていません。非細菌性の慢性前立腺炎の方は、自覚症状の有無、強さに関係なくかなり多くいるのではないでしょうか。筋肉の緊張、冷え、ストレス、アレルギー、未知のウイルス、細菌が原因であると様々な要因が指摘されているに留まります。
これらの内容から分かるように、前立腺炎の原因は、まだよく分からない点が多いので、日頃の予防や対策は、困難です。
対策としては、「前立腺炎の自覚症状だと思われる症状を感じた際に、医師の診察を受けるよう心がける」という程度です。
前立腺炎の自覚症状は、残尿感や頻尿、排尿痛などで、日頃から注意したいところです。
感じる痛みにも個人差があり、季節や職業、日常生活で生じるストレスによっても、感じる症状が異なってきます。
慢性化してしまい座位が辛い方は、長時間座っていたり、圧迫される体勢でいることが多い人は、2時間に1回立ち上がってみるなどの対策をとるのもいいかもしれません。あとはお風呂にゆっくり浸かって体を冷やさないようにすると良いと思います。